ショップ運営に慣れ、検索エンジンの順位も安定しだした辺りに、稀に雑誌広告関係のオファーが来ることがあります。
大抵の場合は取材などではなく、広告欄にサイト紹介を載せないか と言った内容になるかと思います。

大体相場としては、雑誌の発行部数にもよりますが名刺サイズ程度の欄1枠で6万円~10万円
発行部数の多い雑誌になればなるほど金額は上がっていきます。
ちなみに、雑誌の1ページ独占広告などになると100万単位のお金が必要になります。

効果の程はと言うと、金額に見合うかどうかの判定は難しいかもしれません。
読者が注目するのはその雑誌のコーナーであって広告ではないため、発行部数が少ない場合だとほとんどアクセスが見込めない場合もあります。直接的な効果で言えばPPC広告などの方が断然有利なのが実情と言ったところでしょうか。

しかし、「雑誌に掲載された」と言うのはショップ自体の価値の向上にもつながり、雑誌に掲載された旨をショップサイト側で紹介することによって店のブランド力がつきます。直接的な利益の享受と言うよりはブランド力のための投資と考えた方がいいかもしれません。

また、地方紙や新聞などの掲載依頼などもあり、大々的に宣伝したい場合はこちらからお願いすることも可能な場合があります。
地方紙関係は広告主を募集している場合が多いので、価格や掲載スペース的に折り合いがつきそうであればお願いしてみるのもいいかもしれません。

ネットの世界だけでなく、書籍などのアナログな世界でも探せばチャンスはたくさんあるはずです。

特に実店舗をお持ちであれば、連動企画を考え、実店舗に来店できないお客さんを囲う方法などを企画してみるのもいいでしょう。

しかし、考えておかなければならないのは、雑誌出稿はあくまで「広告」であり、メディアは違えど「お店がお金を払って」掲載してもらうと言う事に変わりはありません。

今時はネット広告でも非常に大きな効果があり、さらに費用対効果としても雑誌出稿よりも安価に収まる場合が多いですので、取扱商品との相性を考えた上で雑誌メディアの出稿を考えるか、ネットメディアへの出稿を考えるかバランスよく取り入れるようにしたいものです。

なにより、お金を払って掲載してもらう事と、お店のブランド力によって取材を受ける、商品を無料で紹介してもらうと言うのは非常に大きな違いがあるものです。

当然後者の方が影響力が大きく、例えば飲食関連のWebサービスはユーザーの口コミによって広がり、それがメディアの紹介へと繋がるものですから、その影響力は最早無視出来ないものと言っていいでしょう。

最初はお金を払うなどし、露出を増やす事も大切ですが、お店自体のブランディングの忘れず、誰かが紹介してくれるようなショップサイトを目指す事も重要なのです。