SEO対策の基本は「いかに検索エンジンに評価されるか」と言う事で、現状では上位表示のために熾烈な争いが水面下で繰り広げられています。特に検索率の高いビッグワード関連は数百万、数千万と言うお金が動いている世界のため、個人や素人では簡単には上位表示が出来るようなものではなく、やむを得ず対策を業者にゆだねなければならないケースも多くあります。

ただし、SEO業者とて対策方法の全てを知っているわけではありません。アルゴリズム自体が非公開のブラックボックス状態であるため、大半の業者は「被リンク確保代行」と言う形で「リンク売買」をしているケースがほとんどです。
この「リンク売買」は特にGoogleが嫌う反則手段の一つであり、見つかり次第ペナルティを与えられる可能性が非常に高い、ハイリスクな物であるケースもあります。

さらに、近年施行されたGoogleの大幅アップデートである「パンダアップデート」「ペンギンアップデート」「ハミングバードアップデート」により、リンクの売買は例えカテゴリ登録であってもタブーとなっており、ディレクトリ登録の際は被リンクとして認めない「nofollow」という記述を入れるよう通知が出ています。

もしもSEO対策を代行する業者を選ぶ必要がある場合、ここで考えたいのは「どういった手法でSEO対策をしてくれるのか」と言う点です。
単純に「被リンクを大量に確保する」だけのサービスもあれば、「SEO対策よりもコンサルタントに重点を置いた」サービスもあります。「被リンク確保+コンサルタント」と言う業者もおり、さらに優良な業者もいれば詐欺同然の業者もいて、自分にとってどの業者がいいのかという選定は実に困難を極めることになるでしょう。

一番お勧めなのが
「業者を通さず自力で」もしくは「業者を通さず、SEO対策費用はPPC広告に回す」と言ったところですが、どちらにもメリットとデメリットがあり、必ずしもその方法が100点とも言い切れません。

なんにせよ、決して安くないお金をかけるのであれば「確実な手法」を選ぶ必要があります。

一番スムーズなのが
「自力でショップサイトのブラッシュアップ」→「Yahoo!カテゴリの登録」or「クロスレコメンド Jエントリー 」などの「ディレクトリ登録」を行います。それでもなお集客が苦しいようであれば原因を特定し、現状に足りないものをSEO業者にお願いすると言った形になるかと思います。
また、先にPPC広告を利用し、アクセスに対して収益が出ているかも確認しておくことが大事です。
PPC広告はほぼ確実に集客が出来るため、かけた金額に対して黒字を出すことが出来れば、検索上位にすることで十分な販売が見込めます。逆にPPC広告を使っても収益が出なかった場合は業者にお願いする前にショップサイトの見直しをするようにしましょう。

業者選定の注意点は

・法外な金額を要求される業者は避ける
・被リンクだけでSEO対策になると謳う業者は避ける
・電話営業系は絶対に即答せず、必ず情報を吟味すること(NOの場合ははっきりとNOと言うこと)
・必ず業者の営業実態も確認しておく。悪い評判が大量にあるような業者は避けましょう。
・被リンク確保を謳いながら、被リンク先はスパムサイトだらけのところもあります。
・有料にもかかわらず、なぜか業者や被リンク確保先との相互リンクを求められる(無料ならまだしも、有料でこれはありえない話なのですが・・・)

業者の選択は必ず「任意」で行うようにしましょう。また、SEO業者ですから、当然「SEO対策」と言うワードで上位を取って然るべきと言うくらいの気持ちで確認をすることも大事です。SEO対策業者を名乗りながら自社サイトの上位表示が出来ていないのであれば本末転倒もいいところ と言うくらい強気で見なければ、どこも同じように見えてしまい、おかしな業者に捕まってしまいかねません。

悪いことばかり書いていますが、逆に優良な業者を無事見つけることが出来れば、相当高い効果を得ることも可能になります。
必ず業者とは何度もやり取りをし、「ここになら任せられる」と言う確信を得るには下調べが重要です。

有料でのSEO対策は決して安い金額ではありません。方法を間違えると、PPC広告を使う方が圧倒的に集客ができ、さらにコストも安い場合がありますので、出来ればある程度の知識がついた後の最終手段として取っておく方が無難かもしれません。