SEO対策で大事なのは「被リンク」をたくさん貰う事と言うのはSEO対策関係の資料を見るとほぼ間違いなく登場する言葉です。
基本的にどんなホームページも「多くの人に支持されている」と言うことが大事なので、その考え方自体は間違っていません。
ちなみにどんなにすばらしいショップサイトであっても、外部からのリンクが1件も無いサイトはインデックス登録すらされません。
被リンクにこだわらなくとも、最低でも1件はある程度の規模のサイトにリンクを貼って貰うようにしましょう。

経験を踏まえた上で言えば、被リンクを貰うと言っても「意味のない被リンク」は本当に意味がありません。
例えば、ブログのサイドバーによくあるリンクリストの場合、すべての記事に同じサイドバーの表示がされる場合だと、1000記事あれば1000記事分リンクはされるので被リンクが1000になるか!と言われればそう言うわけではありません。
当然1サイトにつき1被リンク扱いとなります。Yahoo!の場合は数字上表記はされますが、効果があるのはそのうちの1リンク分だけです。

また、まったく関係性の無い被リンクもリンクとしては弱いです。
アンカーテキスト(リンクが貼られてる言葉のこと)も「お勧めのページへ!」などと言ったような、リンク先サイトと関係の無い言葉を用いたリンクも効果は期待できません。

最近の検索ロボットはリンクを貼る際に使うワードもチェックを入れています。
最も顕著な例で言うと、「18歳未満」や「いいえ」で検索をした場合、なぜか「Yahoo!Japan」が一番上のページに来ます。

これはなぜかと言うと、アダルトサイト関係の大半が18歳未満の人はお断りと言う年齢認証ページを持っていて、

年齢認証です。
18歳以上 / 18歳未満

年齢認証です。あなたは18歳以上ですか?
はい / いいえ

と言ったような感じで、18歳未満の人をほぼ必ずと言っていいほどYahoo!Japanに飛ばしているからと言うのが主な理由です。
これはまったく関係性の無いサイトであっても、異常とも言えるほどの膨大な被リンクを持っているYahoo!ならではの現象と言えます。

極端な話、例えば「和菓子のお店 菓子司」と言うショップ名ですが、リンクを貼ってもらう際は「ヌビンバ!」(このワードは今のところ検索をしても結果が0件です)と言うタイトルでリンクを貼ってもらい、数日後に「ヌビンバ!」で検索するとおそらく検索順位1位が「和菓子のお店 菓子司」になるかと思います。

この方法を逆手に取り、例えば「和菓子のお店 菓子司」をリンク集に登録する際、検索ワードに使われそうな言葉として「和菓子販売」と言う名前でリンクを貼ってもらうことで、そのワードに対する被リンクとして「和菓子のお店 菓子司」の検索順位の浮上が狙える可能性が上がります。(ただし、和菓子販売と言うワード自体が競争率の高いワードになるので、もうひとつくらい検索上位が狙えそうなワードを付け加えると効果的です)
2013年夏より導入されましたハミングバードアップデートにより、キーワードのみの被リンク対策は意味を持たなくなりました。

現在は無意味な被リンクを数多く得ようとするより、口コミ(ブログやtwitter、Facebookなど)で紹介される、商品詳細などを明記したショップブログからのひとつの被リンクの方が大きな効果を持ちます。

しかし、アンカーがショップ名だけでは効果が薄いという事自体は変わっておらず、大事なのはアンカーテキストのワードとショップタイトル(店名ではなく、ショップサイトのタイトル)と一致させることです。
今回の例で言えば、「和菓子のお店」と言うショップタイトルに対して「和菓子販売」と言う名前でリンクを貼ってもらうことで「和菓子」と言うワードが一致しているからこその効果となります。

そう言った部分も踏まえ、ショップ名についてはショップ名だけでなく、10〜15文字程度のお店の説明(上記の場合は「和菓子販売の(ショップ名)」のように)を加えるなどして人目にも、検索エンジンにも分かるようにしましょう。

逆に、Yahoo!レベルで膨大な被リンクを得ているのであればともかく、一般的なサイトレベルで無意味な被リンクを増やしても全く意味がありません。

それどころか、Googleにより「悪質な被リンク増加手法」と捉えられ、検索エンジンからの除外と言う重大なペナルティを追うことにもなってしまいかねませんので注意しましょう。

被リンクを得るには好意的なものであり、意図的に増やすのであれば、関連したサイトからのものが望ましいと言うことです。