ビジネスサイトを運営するのであれば是非とも知っておきたいのが「Yahoo!カテゴリ」と「クロスレコメンド」、「Jエントリー」などのディレクトリ登録です。
審査料金自体はちょっと高いですが、審査が通れば以後は月額費用や成果報酬などの追加料金は一切ありません。

「Yahoo!カテゴリ」はご存知検索エンジン大手「Yahoo!」の提供するYahoo!独自のリンク集のことで、強烈なくらい厳しい審査で「普通レベル」のサイトであればまず登録されないと言われるくらい難関中の難関。ですが、登録されることにより絶大な信用を得ることが出来る「洗練されている」リンク集でもあります。主に「Yahoo!」検索エンジンに絶大な影響を発揮します。

あえて難関中の難関と書きましたが、これは無料登録での話。
アフィリエイトを除くビジネスサイト(収益が発生するモデルを持っているサイト)は「ビジネスエクスプレス」として有料で審査をしてもらえます。料金は52,500円~。ネットショップの場合、無料審査は出来ないので注意。一度審査が通れば、相当な無茶をしない限り半永久的にリンク集に入れてもらえます。

結構誤解されやすいのですが、ビジネスエクスプレスの申請料金はあくまで「審査料金」であって、カテゴリの登録を保障する物ではありません。審査に落ちても、一ヶ月以内に修正申告すれば無料で再審査してもらえます。その際、なぜ審査に落ちたのかの理由も教えてもらえますので、よほどひどいこと(嘘の申告をしていたりガイドラインに反していたり、ショップとして全く体をなしてない など)をしていない限りは通る確率としては決して低くありません。

「クロスレコメンド」はこれも検索大手「goo」や「excite」など、多数の検索エンジンのリンク集(カテゴリー)に推薦するサービスです。金額は42000円~。Yahoo!よりちょっぴり安いです。
主に「goo」や「excite」に強く、また、googleの評価も上がると言われています。

こちらもビジネスエクスプレスと同様で「審査料金」となりますが、こちらも一度審査が通れば半永久的にリンク集に入れてもらえます。

「Jエントリー」もクロスレコメンド同様、大手検索エンジンのディレクトリ登録サービスです。
登録先の知名度はクロスレコメンドに比べるとマイナーなところが多いですが、キャンペーン活動も活発で、料金もクロスレコメンドと同じく42000円~ですが、キャンペーン時期には値下げがあったり、登録の敷居は低めになっています。こちらも一度審査が通れば半永久的に登録され続けます。

一時期は圧倒的にYahoo!カテゴリ登録の方が有利でしたが、今ではそんな大きな差はありません。Yahoo!カテゴリはYahoo!専用の物ではありますが、検索エンジン利用者の殆どがYahoo!を使っていると言われ、1サイトのみの登録であっても圧倒的な力を持っています。

逆にクロスレコメンドやJエントリーの場合はひとつひとつの検索エンジンの利用度は決して高くはありませんが、数多くの大手ポータルサイトに登録されることで、結果的に多くの検索結果に対して効果が期待できますので、どちらが優れているかを考えるより、自サイトがYahoo!とGoogleとで、どちらと相性がいいかを考えて決めるのもいいかもしれません。

ただし、近年行われたGoogleの大幅アップデートにより、ディレクトリ登録自体の必要性というのは不明瞭になりつつあります。

と言うのも、ネットビジネスの場合ディレクトリ登録には審査料金がかかりますが、逆に言えば審査料金を払えば高い確率でディレクトリ登録はされると言う事の裏返しであり、これはGoogleの禁止する「リンクの売買」に抵触する可能性が高くなると言う事でもあり、既に各種ディレクトリサイトに対し、Googleからリンクに対して「nofollow」指定をするよう通知が来ています(nofollow指定を入れると、リンクとしての評価はしないということになるため、SEO対策としての効果は大きく下がります)。

また、多くのSEO対策専門家によってははディレクトリの重要性はなくなり、意味の無いものとなったと断じていることもあります。そのため、必ず登録しなければならないというわけでもなくなってきています。

しかし、考え方によっては、SEO対策に依存せず、別の集客動線を得ているというのであればディレクトリによる店舗のブランディングはまだまだ通用しますし、支払った金額通りの効果は疑わしいものの、「大手ポータルサイトの認めるショップ」という位置づけが形骸化しきったと考えるのも早計でしょう。

今はまだ結論が出ているわけではないので断言こそできませんが、ディレクトリ登録自体については今後の予定として念頭においておくのも販促経路を作る上において悪くはない話だと思います。

参考:
Yahoo!ビジネスエクスプレス
クロスレコメンド
Jエントリー