ネットショップにおいて商品が購入された際、その配送方法について、たいていの場合は

郵便発送
運送会社発送
メール便

の3種類になります。

郵便発送と運送会社発送はそんなに違いはありませんが、運送会社発送の場合、毎日大量に発送できる確約があれば金額交渉がしやすくなります。
ある程度のリスクはありますが、郵便の「エクスパック」であれば全国一律525円でそこそこの大きさのものなら発送できるのは便利かと。
ただ、代金引換やクレジットカード決済代行を利用する場合は、契約している運送会社のみの利用がいいと思います。

メール便は大きさの問題さえクリアできれば一番安く発送できますが、

・発送から到着まで3日程度かかる
・発送事故の補償は無し
・発送先に表札などが無い場合、問答無用で返却されることがある

などのリスクがあるので、メール便を利用する場合は上記の事をきちんと明記しておいた方がトラブルは減るかと思います。

また、送料についても考えておく必要がたくさんあります。

まず、クロネコヤマトを例に挙げると、一番小さなサイズの商品での最低送料で740円かかります。
サイズが大きくなればなるほど、発送先が離れれば離れるほど金額は大きくなります。

参考:クロネコヤマト全国送料一覧

これはネットショップ店長の頭を大きく悩ませる問題のひとつでカラーミーショップの場合はあらかじめ各商品に重量を記載しておき、購入商品の総重量から自動的に重さに合わせた送料を出せるように設定できるのですが、そこで悲しいのはお客さんが最初想定していた購入金額から足が出てしまっている場合、購入をキャンセルされる可能性があると言うことです。

また、地方によって金額が違うことから、メールで高頻度に「送料はいくらですか?」と言う問い合わせが来ます。しかも、そのメールにはどの地方かは書いてなかったり・・・。

「ちゃんと送料に関するページあるんだからそこを見ろ!」
と憤りも覚えてしまうのですが、詳細に送料を分けているショップではよくある話なので、その方法を取り入れている方は我慢しましょう。

ネットショップでよく使われている方法で「送料全国一律」と言うのがあります。
良くあるのが「全国一律525円~630円」あたりかと思われます。ただし、北海道や沖縄への発送のみもう少し高く設定している場合が多いです。

何でそんなことが出来るのか!?
と思われる方もいるかもしれませんが、当然これにもカラクリがあります。
その方法はこちら

1.あらかじめ商品の値段に送料分(送料一律525円の場合は740円の差分で200円程度)含まれているケース。
遠方地への発送となると少し赤字になる場合もありますが、商品を安定して売ることが大事なので、一律であることを優先して販売しているパターンです。
2.毎日大量に発送できているので、配送業者と交渉で配送金額を下げているケース。
これは売れているショップだからこそ出来る方法で、「毎日大量にアンタのところ使ってるんだからちょっとくらい送料落としなさいよ!」と交渉すれば、案外通ったりします。
これが平然と出来るレベルであれば、きっと成功しているショップの仲間入りと言うことなのでしょう。
3.独自の配送ルートを持っているケース。
自分の知り合いやお抱えなど、全国配送を行っている業者が身の回りにいる場合に使われるパターンです。ここら辺はコネが全てと言ったところでしょうか。

一律金額のメリットはなんと言っても「金額計算が容易い」ことにあります。
これはお客さんにとっては重要な問題で、実際に顔を見せ合って会話で接して営業するのであれば押せ押せで購入してもらえることも出来ますが、パソコンのモニタとにらめっこしながらの購入は、店長が想像する以上に冷静でシビアです。

ですので、金額計算をしやすい状態を保持しておくことが購入を誘導するひとつの方法となるのです。

ただし、デメリットとしては送料が一定な分、若干の赤字も覚悟しなければなりません。粗利額の低い商品がメインの場合はあっさり赤字になってしまいがちです。
取り扱い商品の粗利額と相談し、出来るだけリスクの少ない方法で送料を取り扱うようにしましょう。